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サクラの音がきこえる

「サクラの音がきこえる」

『サクラの音がきこえる』浅葉なつ
メディアワークス文庫

『神様の御用人』が面白かったのでブリで読んだ本

指導教師から「あなたのピアノは確かに上手よ。でも、魂が見えない。心がこもっていない音なの。」と指摘され、雨宮奏恵は、音楽で感動したことがないことに気づく。
卓越した絶対音感の持ち主である彼女は、どんな音楽も(日常の音も)音符として認識され「感じる」ことができない。

『ピアノの森』の雨宮修平を彷彿させます、同じ雨宮姓なのは作者の洒落でしょうか。
雨宮奏恵も雨宮修平もやがて孵化するように「音が化ける」ときを迎えますが、その道のりはただならぬものです。

絶対音感なんて持ってないのでどんな音の世界かわかりませんが、例えばアマチュアバンドで練習曲を決めたとします。人によりけりでしょうけど、その曲はどうしても分析的に聴いてしまい素直には楽しめなかった覚えがあります。
その昔は楽譜も映像付き音源もないのが当たり前だったので、耳コピーに頼るしかなく、悶絶状態が続いてました。今なら音源→音符コンバータみたいなアプリもあったりしないかしら。
それでもメンバーの中には楽器が手元になくても、曲を聴くだけである程度の譜面を書ける人もいてすごいなぁと思ったもんです。

印刷の勉強を始めた頃、講師の先生から「君たちには気の毒な事だが、今後一生、印刷物を見ても素直に楽しめなくなる」と言われました。
本を読んだり、パンフやWebページを見るたびに「うーみゅ、このフォントは何だろ?この紙は?この写真のライティングはどうやってんの?スタイルシートは?」な〜んて悩んでいるわけじゃないので、精進が足りないのでしょう。

2015.09.02 | Trackback(0)

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